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虫歯の進行と処置

虫歯の原因と予防

虫歯の原因と予防

虫歯は細菌と食物と酸にさらされる時間そして抵抗力の関係でおこります。

●どうしてむし歯になるのでしょう
 
むし歯とは、むし歯菌がつくる酸によって歯のカルシウムが溶けている状態のことです。そのむし歯菌は、歯の表面に付いた食べかす(プラーク)が大好きです。だから、食後はきちんと歯を磨かなくてはいけないのです。
歯はむし歯菌によって溶かされるだけでなく、自然にも溶けています。これを「脱灰(だっかい)」といいます。 その一方で、歯が唾液中のカルシウムやリンを取り込んで、失ったカルシウムを補充します。これを「歯の再石灰化」といいます。
歯は、食べかすが付いていなくても、常にこの脱灰と再石灰化を繰り返してバランスをとっています。しかし歯を磨かないでいると、自然な脱灰にプラスしてむし歯菌による脱灰が起こりバランスがくずれてむし歯になってしまうのです。 もちろん、歯を磨かない代わりに、キシリトールガムをかめば大丈夫、なんてことはありません。歯の表面が汚れていたら、カルシウムやリンは吸収されませんので。
フッ素は再石灰化を促進して酸に対して強い歯を作りますがプラークがいつも残っていては効果が減ってしまいます。

●自覚症状がなくてもむし歯はあります。
「私は、歯は痛くないし、しみたりしないからむし歯なんてありません!」と思っている人はいませんか?むし歯は4段階に分けられます。厳密に言うと微妙なむし歯になり始めの段階をいれて5段階に分けることもあります。進んだ程度によって、(CO)、C1、C2、C3、C4と呼び方ます。実は、「C2」の段階以下ではほとんど自覚症状がありません。とくに「CO」では、これが本当にむし歯かどうか悩むくらい見た目にはわからず、しばらく様子を見て、むし歯になるか観察する必要があります。ちなみにこれは「CO(シーオー)」と呼び、この「O(オー)」は「Observation(オブザベーション)」、つまり「要観察」と言う意味です。学校での健診のときにはCOとCに分けて記録します。COは前歯では歯の白濁やざらざら感、奥歯では歯の溝がざらざらしたり色素もつきやすくなります。

虫歯の進行程度と処置

虫歯の進行程度と処置

<C1 ,C2について>
「C1」「C2」はむし歯で、歯の表面が侵されています。多少のむし歯は歯を削らなくても済むようになったのですが、それでもほとんどの場合、やむを得ずむし歯を削って除去する必要があります。そして、その削った部分を、いわゆる「つめもの」で埋める治療を行います。目に見えないレベルであれば、再石灰化で失った歯の表面を取り戻すことは出来ますが、はっきりむし歯になり、削ってしまった歯は二度と元には戻りません。「なんとか再石灰化で・・」と言うわけにはいきませんので気をつけましょう。

<しみたり、痛みを感じたら>
症状が出たら、「C1」「C2」は、歯の表面が侵されている程度ですが、さらに進行すると...
まずは歯の構造をご説明します。歯の一番外側にはエナメル質があり、その下に象牙質と呼ばれるエナメル質よりやや柔らかいところがあります。その下は歯髄という神経と血管がある部分です。
「C1」は表面のエナメル質が、「C2」はその下の象牙質までが侵された状態です。「C2」では冷たいものにしみたり時には甘いものにもしみることもあります。

<強い痛みや歯肉が腫れる>
「C3」「C4」は、それぞれ神経と血管部分まで侵された状態と、歯の目に見える部分が全て溶けきってしまった状態です。こうなるとずきずき痛んだり神経が腐って根の先の部分に膿みがたまって歯肉が腫れたりします。「C3」の状態では、虫歯の部分を除去して痛んだ神経を取り除き消毒をして根の中に薬をつめます。こうなると、根っこ以外は、少ししか歯はありません。「C4」になると、ほとんどの場合歯を完全に抜いてしまうしか方法はありません。

<むし歯の治療法>
このようにむし歯は、「CO」以外はほとんどの場合、最終的にはつめものでつめたり、かぶせものををかぶせるという方法になります。しかし、一言で「つめる・かぶせる」と言っても、さまざま種類があります。
詳しくは、当ホームページでもご説明をしていますので、ご参考になさってください。また、やむを得ず歯を抜かなくてはならなくなった場合には、ブリッジや入れ歯を入れたり、インプラントで歯を補う方法があります。

<虫歯が治ったら定期的チェック受けましょう>
虫歯を処置してもプラークコントロールが悪ければ再発します。質の高いプラークコントロールを維持するには定期的な専門家のチェックは必ず必要です。健康状態を調べて悪くなる原因を取り除きます。虫歯、歯周病の状態が悪化していないか調べます。プラークの付着状態を調べて磨き残しのないプラークコントロールができるようにします。機械で歯面や根面をきれいに清掃してプラークが付着しにくくします。(痛くなく終了時にはお口の中がさっぱりします)また、子供は歯質が酸に対して弱いため虫歯予防のフッ素塗布によって歯質を強くすることも必要です。

今痛みがある場合は 歯が折れたときは

虫歯が痛い、歯肉が痛い、親知らずが腫れて痛いなど、今痛みがある場合は、すぐにご連絡ください。緊急の治療が必要とお申し出ください。当歯科医院は予約制ですが、緊急の場合は随時対応しています。痛みがある場合はお待ちいただくこともありますが、日常生活に支障のないように痛くなく咬めるような処置をいたします。

<歯が折れたときは>
ぶつけて折れたときは歯が揺れて脱臼していることがあります。すぐに固定処置すれば元に戻ることもあります。また抜けてしまったときも歯を乾燥させずにご持参ください。歯の一部が折れて、咬むと痛いときは欠けた破片をとることにより元の歯を抜かずに治す事も可能です。

痛みは無いが、気になるところがある 歯の変色 差し歯が取れた

虫歯で歯に穴が開いている。詰め物が取れた。歯が欠けた。歯を磨くと血が出る。歯が動いてうまく噛めない。口臭がある。歯に穴が開いてしまうと自然には治りません痛み出してからでは虫歯や歯周病は手遅れの場合が多くなります。

歯の中の神経や歯そのものを抜かなければいけなくなります。
歯の変色は神経を抜いて長期間経った場合、虫歯、かぶせ物の腐蝕や金属イオンの溶出、お茶やコーヒーたばこによる色素沈着等で起こることあります。

差し歯が取れたときはお持ちください。お口の中に気になるところがあれば、歯科医院ですぐに診察を受けてください。お口のなかの問題は早めに解決しましょう。

虫歯と歯周病の根本的な治療は痛くない

虫歯で大きな穴が開いてしまうと中の神経を取らなければいけません。
歯肉が赤く腫れると、切開をして膿みを出さなければいけません。
手遅れになった病気の治療は痛みが伴うことが多くなります。

しかし、虫歯や歯周病の根本的な治療は痛くありません。
虫歯も歯周病も原因は細菌です。原因を取り除くことが根本的な治療になります。

原因の除去とは口の中の細菌をきれいに歯ブラシや清掃補助器具の歯間ブラシ、フロスなどで掃除することが基本です。当歯科医院は原因除去が大切だと考えています。

病気の原因を除去することは予防につながります。予防に勝る治療はありません。予防は痛みなく実行できます。

歯髄覆罩(パルプキャッピング)

虫歯が深く歯髄(葉の神経)近くまで進行している場合(深いC2) あるいは一部露髄した場合 特に症状がないときはできるだけ歯髄を保存するように処置します。歯髄裏層剤のセラカルを使用して歯髄を保護します。
この薬は生体親和性が高くカルシウムイオンを放出しデンチンブリッジの形成を促進します。高い封鎖性と歯質接着性を有します。

虫歯予防にはフッ素洗口がおすすめです

フッ素洗口は自宅でできる虫歯予防法です。
フッ素の効果についてですが、
・歯を強くする:フッ素が歯に取り込まれ、むし歯に強い(溶けにくい)歯を作る
・再石灰化を促進する
・むし歯菌を抑制する
といった効果があります。

フッ化ナトリウム洗口液0.1%「ビーブランド」は液体なのでお口の中全体にフッ素が拡がりやすく、さわやかなリンゴ味でお子様でも抵抗なくご使用いただけると思います。

使用方法は
歯をキレイに磨いた後、
大人の方は原液または希釈したものを計量カップ15ml
学童以上で原液または希釈したものを計量カップ7~10ml
就学前のお子さんは原液または希釈したものを計量カップ5ml
口に含んで約30秒間ブクブクうがいをして吐き出して下さい。

洗口後は30分間、うがいや飲食を控えていただきます。
特に就寝前の使用を毎日継続して行うことがオススメです。
どうぞ皆様の
むし歯予防にお役立て下さい。

MTA セメントについて

MTAセメントとは、う蝕治療などにより歯髄が露出した箇所を封鎖する際に使用する覆髄材(歯科用覆髄材料)の一種で、水硬化性の歯科用セメントです。
「MTA」はMineral Trioxide Aggregate (ミネラル三酸化物集合体)の頭文字。封鎖性や生体親和性がよく、長期にわたり細菌の侵入を防ぐ能力に長けています。
また、硬化後は強アルカリ性のため、細菌の増殖を抑制することができます。粉と水を混ぜることによって固めるため、口腔内での使用に適しています。
Ca2+が放出されることにより、歯の成分であるハイドロキシアパタイトを形成します。
そして、神経を残したままの治療ができるため、歯の寿命が延びることが期待できるというのは、この材料のいちばんのメリットと言えるでしょう。

MTA の利点と欠点
MTA の利点 •窩洞が濡れていても硬化する •封鎖性が良い •生体親和性が良い •硬化時に水酸化カルシウムを放出する
MTA の欠点 •硬化が遅い •硬化が不安定 •ガッタパーチャと接着しない •象牙質と接着しない •高価である •水がないと硬化しない •根管充塡は難しい •気泡ができやすい

MTA は浸出液,出血などで封鎖が難しい部位においても良好な結果を生じることが多いため,過大の期 待をかけられることも多い。 しかし,感染源の除去,徹底した清掃がなされていない部位を MTA で詰めてもすべてが治癒するわけではありません。歯内療法の原則を守った上で MTA を使用し なければ,良好な結果は期待できない。MTA を練和すると,1~2時間後に凝結を起こし,表面的には硬化したように見える。しかし,この後に十分な量の水を吸収しないと水和による永久的な硬化は生じず,脆い構造物となってしまう。
また,浸出液,血液などが 混入しても水和は生じにくいので注意が必要です。